【映画】スピルバーグにまた作ってもらいたいのは「激突!」みたいな映画

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車で移動中の主人公の男。その途中で前方を走るタンクローリーを追い抜くと……という映画。1971年製作。監督はスティーヴン・スピルバーグ。

映画のタイトルを知っている人はいましたが昔の映画なので実際にみたことはない人が多かったです(周囲の人で調べ)。

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「ジャンルはホラーだと思った」

あらすじを読んでから映画をみました。シンプルなストーリーだと感じたのですが映画の中ではいろんなことが起こります。最後まで目が離せない映画でした。怖かったです。

タンクローリーが普通じゃないのがわかっても逃げられない運転手の絶望感がすごかったです。どうするんだこれと思いながらみてました。

タンクローリーにナンバープレートが複数付いているのが謎で、これについては解説を読んで意味がわかりました。

完全にホラー映画のストーリー展開でした。

ホラー映画で車が主役みたいな映画があって、自分がみた中でいちばん製作年が昔の、車が怖い映画はこの「激突!」です。

車とホラーを組み合わせた映画ってこれが最初じゃないかと思っているのですが映画をたくさん見ているわけではないのでちがっているかも。おばけがでてこないのでスリラー映画のジャンルになるんでしょうか。

「トワイライト・ゾーンの脚本家」

この映画の原作・脚本はリチャード・マシスンという人。

スピルバーグもエピソードの中の1話を監督した「トワイライトゾーン/超次元の体験」という映画があって、その中の飛行機のエピソードの脚本を担当したのがこの人です。

「激突!」はSFではないですが主人公が孤立した状態で追いつめられていくのはこの飛行機のエピソードと同じです。

飛行機のエピソードの監督は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のジョージ・ミラーです。

この「トワイライトゾーン/超次元の体験」はアメリカの昔のSFドラマ「トワイライト・ゾーン」の映画版で、リチャード・マシスンはドラマ版のほうでも脚本家として参加していたそうです。

「トワイライト・ゾーン」は日本のドラマでいうと「世にも奇妙な物語」がきっと近いです。不条理SFみたいな感じです。

「これは避けられない運命だった」

もし自分が映画と同じ状況だったらどうするのか考えて気づいたのですが、早い段階でUターンして映画の冒頭の都会に戻る以外は、結局主人公と同じ状況になるんですよね。

移動の理由は仕事だから中止できないだろうし。あんな状況になるなんて普通は想像しないし。そんなにすぐには引き返せません。やっぱりあの状況になってしまいそうです。誰でもこの状況を避けられないと思うのです。

本当は主人公が最初の追い越しをした時点でもう運命が決まっていたのではないでしょうか。

「悪の法則」という映画で登場人物が話していた、人間の選択についての話を連想しました。

この映画の主人公はヒーローではありません。普通の人です。そんな人が何も悪いことしてないのに強制的に恐ろしい目に巻き込まれる。これはホラーです。

でもこれって社会でよくあることなんですよね。ニュースを見ればいつもやってます。

この映画で主人公が体験することは、自分たちの生きている社会で起きていることと同じなんだ。そう考えると怖いです。

映画の中では主人公と直接関わる人も数人います。主人公の追いつめられ具合と対照的に、なにも知らないその人たちが平和な様子なのが残酷でした。子どものシーンでは、無邪気な子どもたちがあの状況のせいで怪物に見えてきます。スピルバーグは子どものシーンがやっぱりうまいと思いました。

「激突!」にみられる、自分の知っているはずの現実世界がちょっとしたことで今までとちがう顔を見せてくる怖さ。

スピルバーグの才能ももちろんですが、これは「トワイライト・ゾーン」の脚本を書いていた人が作った話だからなのかなと思いました。

「レディ・プレイヤー1」のようなお金のかかった映画だけじゃなく「激突!」のような映画もまた監督してほしいです。

「激突!」

1971年製作。監督はスティーヴン・スピルバーグ。

数時間のできごとの映画でした。